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介護福祉士として13年。防災や終活にも関心あり。
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「とらみてーるむ」は、スペイン語の 「tramitar(トラミール)」=手続きする という言葉をもとに作った名前です。
制度のことも、暮らしの中のやり方も、“人生の手続き”としてわかりやすくお届けしていきます

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認知症と防災|高齢者の避難に備えてできること

このブログは「高齢者の尊厳を守るサイト」です。
今回は「認知症と防災|高齢者の避難に備えてできること」について解説します。

※免責とご注意
本記事は公式情報をもとに、執筆者の経験や調査を加えてまとめています。法制度・サービス・仕様などは変更される場合があります。必ず最新の公式情報をご確認ください。

高齢者、とくに認知症の方がいる家庭では、災害時の対応に大きな不安を感じるものです。
この記事では、認知症の方とそのご家族・支援者が災害時に安心して避難できるように、備えておくべきポイントや工夫を紹介します。

認知症の方にとっての災害とは

認知症の方は、突然の音や環境の変化に大きな混乱をきたすことがあります。
そのため、地震や台風などの災害時には、周囲の人の声かけや対応がとても重要になります。

  • 何が起こっているのかわからない
  • 避難の理由が理解できない
  • 慣れない場所では不安が強くなる

こうした状況を少しでも軽減するには、事前の備えと周囲のサポートが必要です。

家族や支援者ができること

声かけの工夫

避難を促すときは、強く言うよりも、ゆっくり・優しく・短く伝えることがポイントです。

  • 「一緒に行きましょうね」
  • 「こっちに移動しますよ」
  • 「安心できる場所に行きましょう」行きましょう

このような言葉を選ぶことで、不安を和らげて避難行動につなげやすくなります。

**そのほかの工夫として**

  • 事前に伝えておく
     日頃から「災害が起きたらどうするか」を共有しておくと、本人も安心できます。
  • 周囲にも伝えておく
     地域の避難支援者や施設スタッフなどにも「認知症であること」「困りやすいポイント」を伝えておくと、いざという時に適切な支援が受けやすくなります。

持ち物の工夫

認知症の高齢者と家族が防災の備えで持ち物に記名しているイラスト

認知症の方には、次のようなものを持たせると安心です。

  • 氏名・連絡先・家族の情報を書いたカード
  • 普段の服装に近いもの(安心感UP)
  • 服薬リスト・お薬手帳
  • 写真など、本人が落ち着ける小物

非常時には「トイレ問題」も切実です。
詳しくはこちらの記事で紹介しています。

在宅介護×トイレ支援|夜間・階段・臭い問題の工夫ガイド
在宅介護×トイレ支援|夜間・階段・臭い問題の工夫ガイド
在宅介護で大きな課題となるトイレ支援について解説。夜間の見守り、階段の移動、臭い対策まで、安心して介護できる工夫と具体的な支援方法をまとめました。

避難先での対応

避難時に備えをしている家族と、備えが不十分な家族を対比したイラスト

避難所では見知らぬ人や音が多く、不安や混乱が起きやすくなります。

そのために:

  • パーテーションや毛布などで少しでも落ち着ける空間をつくる
  • なじみのある言葉で声かけを続ける
  • 周囲の人に認知症への理解をお願いする

在宅で介護をする家族にとって、避難時の備えはとても重要です。
具体的な支援ポイントは、以下の記事で詳しく解説して

実例から学ぶ:認知症と防災

阪神・淡路大震災の例

1995年の阪神・淡路大震災では、避難所で認知症の方が所在不明になるケースが複数報告されました。なじみのない環境で不安が高まり、ふらっと外に出てしまう、他人の布団に入ってしまうといった行動が見られ、トラブルになることも。

熊本地震の事例(2016年)

避難所でのストレスにより、認知症が一気に進行したもありました。特に「夜間にトイレが分からず徘徊」「介護者が疲労で体調を崩す」といった状況が問題に。家族が交代制で見守りをする必要がありました。

地域の取り組み:認知症カフェと防災訓練の連携

ある地域では、認知症カフェで地域防災訓練と合同イベントを行うことで、本人と家族が楽しく避難を体験できるよう工夫されていました。こうした「日常の延長線での訓練」は、より実効性が高いと評価されています。

大切なのは、「普通の防災」ではなく、**その人の状態に合わせた“個別の備え”**です。記憶や行動に不安がある方こそ、周囲の人の気づきと工夫が命を守ります。

認知症の人にやさしい防災とは?

防災は一人ではできません。家族、地域、介護職、そして行政が一緒になって、「誰も取り残さない防災」を考えていきましょう。

避難全体の準備については、こちらの記事も参考になります。

認知症 × 防災|避難所に必要な持ち物と防災準備チェックリスト
認知症 × 防災|避難所に必要な持ち物と防災準備チェックリスト
高齢者が災害時に避難する際に必要な持ち物を一覧で紹介。介護が必要な方や家族にも役立つチェックリスト付き。印刷や保存に便利なPDFもダウンロード可能です。

まとめ

認知症の方との防災対策は、「備えること」「伝えておくこと」「周囲に協力してもらうこと」が大きな鍵です。

災害時に慌てないように、平常時からの準備と声かけの工夫をしておきましょう。

認知症と防災のために地域の人と連携している高齢者と家族のイラスト

🌸著者の一言             
認知症の人は、災害が起きるとさらに混乱してしまうことがあります。
きっと、そのときのことは覚えていないかもしれません。
でも、だからこそ、何度でも、同じことでも、繰り返し声をかけてあげることが大事だと思います。

🧓+🚨防災×介護まとめ|在宅支援・トイレ・高齢者の安心
🧓+🚨防災×介護まとめ|在宅支援・トイレ・高齢者の安心
高齢者や在宅介護を続ける家族に向けて、防災に役立つ情報をまとめました。避難準備や非常時の介護支援など、暮らしを守る実用記事を一覧で紹介します。

📌 出典

⚠️ ご注意(2025年時点)

当サイトでは 介護・終活・防災・デジタル・個人サロン運営 などに関する情報を提供していますが、 法制度・手続き・サービス仕様は変更される場合があります。必ずご自身でも最新の公式情報をご確認いただき、 必要に応じて専門機関へご相談ください。

特に防災は 気象庁・内閣府 などの公式発表を、デジタルは Google・Microsoft など提供元の公式情報を、 手続きや保険は 各自治体・各保険会社 の公式サイトをご確認ください。

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