高齢の家族を支えながら、犬や猫も連れて逃げる。考えただけで「手が何本いるねん」となるよね。ウチもややこしい防災情報を読むのは、できればそっと画面を閉じたい派やから、その気持ちはよう分かるわ。
それでも、ここだけは知らんと困る。そう思って整理したら、また熱が入りすぎて「誰が読むねん級」の大作になりもうした。チャラリ〜、荷物より記事が重たい〜♪(笑)
ただ、中盤の両手を空けるキャリー選びと、後半のはぐれた時に役立つ写真と情報カードは見落とさんといてね。商品を買って終わりやなく、誰が人を支え、誰がペットを連れて避難するかまで決める記事やで。
ペット同行避難は同じ部屋で過ごす意味ではない
「ペット同行避難」と聞くと、避難所の中でもずっと一緒に過ごせると思わへん?
実は同行避難とは、飼い主がペットと一緒に安全な場所まで逃げること。避難所で人とペットが、同じ部屋に入れる意味ではないんよ。
避難所によって、ペットの居場所は違う。
屋内の別室になる所もあれば、屋外の専用場所や車内、別施設になる場合もある。動物が苦手な人や、アレルギーのある人への配慮も必要やね。
まず確認しておきたいのは、この3つ。
- ペットと避難できる場所
- ペットが過ごす場所
- 福祉避難所へ移る時の扱い
「地域名 ペット同行避難」で探し、分からない時は自治体へ聞いてね。避難所のルールは、地域によって違うんよ。
キャリーを持つと介助する手が足りなくなる

ペット防災では、フードや水、キャリーを準備しようと言われるよね。
けど、介護中の家庭では、その前に考えることがある。
そのキャリー、誰が持つん?
高齢の家族が一人で歩けない場合、腕や身体を支える必要がある。車いすを押す人もいるし、階段では両手を使うこともあるやんね。そこへ猫のキャリーを持つと、片手がふさがる。重いキャリーなら、ほぼ両手が使えへん。防災バッグも追加されたら、人間の手が荷物置き場になってまう。
ペットだけでなく、高齢の家族の薬や排泄用品、避難方法も一緒に考える必要があるよ。在宅介護中の備えを全体から確認したい人は、こちらも見てみてね。
▶在宅介護中に必要な防災準備を確認する
先に決めるのは持ち物より役割
家族や施設で、次の担当を決めておくと動きやすいよ。
- 人を支える人
- 車いすを押す人
- ペットを連れて行く人
- 人用の防災バッグを持つ人
- ペット用品を持つ人
- 戸締まりや点呼をする人
一人暮らしや、介助者が一人しかおらん家庭もあるよね。
その場合は「全部持つ方法」より、近所の人や親族へ、どこを助けてもらうか決めておく。誰にも頼めない場合は、両手を空ける運搬方法を優先した方が現実的やで。
高齢者の身体状況によっては、歩行介助や車いすだけで手がいっぱいになるよね。避難時に誰が何を支えるか、こちらの記事でも詳しく整理しているよ。
▶高齢者を安全に避難させる準備を確認する
夜間や職員が少ない時間も考える
施設では、昼間と夜間で人数が違うかもしれんよね。
昼間なら連れて避難出来ても、夜勤者だけでは難しいこともあるよね。災害は職員が勢ぞろいした昼礼中を狙ってくれへん。
- 夜間は誰から避難させるか
- ペットは誰が確保するか
- 応援が来るまでどこで待つか
- キャリーをどこへ置くか
ここまで決めて、実際に動いてみる必要があるんよ。
ペット共生型グループホームで感じた避難の難しさ
ウチが以前行った障害者グループホームでは、保護猫と入居者さんが一緒に暮らしていた。毎日同じ世話人さんが来るわけではなく、猫がなつく人もいれば、距離を取る人もいたんよ。
ケージから出られる時間が短く、吐いてしまう猫もいた。原因がストレスだったかは分からへん。ただ、知らない人が周りにいて、自由に動けない時間が続く環境は、猫にとっても楽ではなかったと思う。
災害が起きたら、入居者さんを避難させながら、猫も安全な場所へ移動させないとあかん。その時に初めて考えても、たぶん手も人数も足りへん。
平常時から、猫を確保する人と、入居者さんを支える人を決めておく。誰でもキャリーへ入れられるよう、猫との関係づくりも必要やと感じたよ。
両手を空ける避難グッズを考える
介助する人がペットも連れて避難するなら、手持ちキャリーだけでは厳しい場合がある。
候補になるのは、背負えるタイプや、胸の前で抱えられるタイプ。身体へ固定できれば、手を使える可能性が増えるよ。
ただし、「背負えるから安心」とは限らへん。
背負えるキャリーの確認ポイント
購入前と、実際の避難練習で確認してね。
- ペットの体重に対応しているか
- 底が大きく傾かないか
- 通気口が十分にあるか
- ペットが中で向きを変えられるか
- メッシュ部分を爪で破らないか
- ファスナーが内側から開かないか
- 背負ったまま人を支えられるか
- 階段や狭い通路を通れるか
- 長時間背負って重すぎないか
ペットを入れずに背負うだけでは分からんのよ。実際の重さに近づけ、玄関から外まで歩いてみてね。
介助する手を残したい家庭では、手持ちだけでなく背負えるキャリーも候補になるよ。ペットの体重、底の安定、ファスナーの構造を確認して選んでね。
ファスナーの飛び出し対策
怖がった猫や犬が、中からファスナーを押すことも考えられる。
左右の引き手をカラビナでまとめると、開くのを防ぐ補助になるよ。ただし、カラビナへリードをつないだり、ペットの体重を支えたりする使い方は避けてね。
固定したままでは、緊急時に開けにくい場合もある。自分で素早く外せるか、先に練習しとこ。
猫の洗濯ネットは短時間の補助にする
猫をキャリーへ移す時や、脱走を防ぐ補助として、洗濯ネットが使われることもある。
ただし、長時間入れっぱなしにはしない。暑い場所では使わず、呼吸や体調を必ず確認してね。
ネットへ入れたまま放置する道具ではないよ。猫によっては強く暴れるため、無理に使わず、普段からキャリーへ入る練習を優先しよう。
環境省も、犬猫を日頃からケージやキャリーへ慣らしておくことを勧めているよ。
フードと水は少なくとも5日分を備える
ペット用のフードと水は、少なくとも5日分。できれば7日分以上を目安にするよ。
療法食や薬が必要な子は、支援物資で同じ物が届くとは限らへん。普段食べている物を多めに置き、古い物から使うと管理しやすいね。
- 食べ慣れたフード
- 飲み水
- 療法食
- 常用薬
- 食器
- 予備の首輪とリード
- トイレ用品
- 排泄物を入れる袋
全部を一袋へ詰めると重くなる。避難時に持つ分と、自宅で使う備蓄を分けておくのも手やで。
ラップを敷いた皿で洗う水を減らす
避難生活では、水を自由に使えない場合がある。
フード皿へラップを敷き、その上へ食事を出す。食べ終わったらラップを外せば、皿を洗う水を減らせるよ。
ただし、ラップを噛む子や、食べてしまう子には使わないでね。食事中も離れず、誤って口へ入れないか確認しよう。
折り畳み皿は軽くて便利やけど、普段と違う皿では食べない子もいる。買ったら一度は家で使ってみてね。▶おすすめの折り畳み式のペット皿を確認する
避難用の食器は、小さく畳めるだけでなく、ペットが実際に食べてくれるかも大事やで。備蓄袋へ入れる前に、一度使って確認してね。▶おすすめの折り畳み式のペット皿を確認する
匂い・抜け毛・排泄物のトラブルを減らす
避難所には、動物が苦手な人もいる。毛や匂いに敏感な人、アレルギーのある人も一緒に過ごすよ。
「ペットも家族やから分かって」だけでは、しんどい人もおる。お互いが過ごしやすくなる備えが必要やね。
持っておきたい物は、こんな感じ。
- 防臭袋
- ペットシーツ
- 新聞紙
- 無香料のペット用シート
- ブラシ
- 粘着クリーナー
- 使い慣れたタオル
- 使い捨て手袋
いちばん大切なのは、排泄物を早く片づけること。
シーツや新聞紙で受け、防臭袋へ入れて口を閉じる。置き場所や捨て方は、避難所の決まりに従ってね。
香りの強い消臭剤は、人や動物が苦しくなる場合もある。無香料を基本にした方が使いやすいよ。
ペット専用でなくても、おむつや生ごみに使える無香料の防臭袋なら代用できるよ。ペットシーツや排泄物が入る大きさを選んでね。
ケージを情報掲示板にする

避難所では、飼い主とペットの居場所が分かれることもある。その時、ケージを見ただけで必要な情報が分かれば、世話を手伝う人も困りにくいよ。
ケージやキャリーへ養生テープを貼り、油性ペンで書けるようにしておく。
書く内容は、このあたり。
- ペットの名前
- 飼い主の名前
- 電話番号
- 避難所内の居場所
- 持病
- 薬
- アレルギー
- 怖がりかどうか
- 噛む可能性
- 食事の注意
- 排泄の注意
養生テープなら、情報が変わった時に貼り替えやすい。紙の情報カードも、防水袋へ入れて一緒に付けとこう。
電話番号を大きく書くと、遠くから見えすぎることもある。人目が気になる場合は、表面に「飼い主情報あり」と書き、詳しいカードをポケットへ入れる方法もあるよ。
ペットと飼い主が一緒に写った写真を持つ
迷子対策では、ペットだけの写真を用意しがち。
けど、飼い主とペットが一緒に写った写真も持っておくと、家族関係を説明する手がかりになるよ。
必ず所有を証明できる物ではない。それでも、保護されたペットを確認する時や、周囲へ説明する時に役立つ情報になる。
環境省の情報用紙にも、できれば飼い主と一緒に写った顔の写真と、模様や尻尾が分かる全身写真を載せる欄があるよ。
用意したい写真は3種類。
- 飼い主とペットの写真
- 顔がはっきり分かる写真
- 毛色や模様が分かる全身写真
スマホの中だけでは、充電切れや故障で見られへんことがある。小さく印刷し、防水袋へ入れておこう。
写真の裏には、名前と電話番号を書いてね。
持病と薬の情報は紙でも持つ
薬の名前を「白い丸い薬」と覚えていても、似た薬はようけある。
避難先で別の人が世話をする可能性もあるため、正式な名前と量を書いておこう。
- 病名
- 薬の名前
- 1回の量
- 投薬する時間
- アレルギー
- かかりつけ動物病院
- 動物病院の電話番号
- ワクチン接種状況
- 狂犬病予防注射の情報
- マイクロチップ番号
ワクチン証明書は、避難先によって確認方法が違う。原本だけを持ち歩くより、紙のコピーとスマホの写真も用意すると確認しやすいよ。
環境省も、投薬中の薬や健康状態、連絡先などを、避難用品と一緒に準備するよう案内してるよ。
QRコードやNFCタグは補助として使う
情報カードへQRコードを付けると、多くの情報をまとめやすい。
NFCタグなら、対応スマホを近づけて情報を開く方法もある。ただ、拾った人が読み方を知らなかったり、端末で読めなかったりすることもあるよね。スマホの充電が無くなる場合もあるよね。
NFCだけに全部背負わせたら、タグが急に大黒柱になってまう。
表面には、電話番号も文字で書いておく。
- 連絡先の電話番号
- 「スマホを近づけてください」
- 「読めない時は電話してください」
デジタル情報と紙を、両方持つのが安心やで。
QRコードやNFCタグへ情報を入れる時は、個人情報の載せすぎにも注意してね。自宅の詳しい住所や家族全員の名前、身分証の番号などは、誰でも見られる場所へ入れない方が安心やよ。
表に出す情報は、ペットの名前、連絡先、持病やアレルギーなど、保護された時に必要な内容へ絞ろう。電話番号を載せるのが心配なら、家族の連絡先や災害時用の番号を使う方法もあるで。
QRコードのリンク先も、ログインなしで開けるページなら「誰でも見られる情報」と考えておこう。便利やから全部盛りにしたくなるけど、個人情報まで大盛りにしたらアカンやつやねん。
高齢ペットは追加の避難用品が必要
高齢の犬猫は、温度や環境の変化で体調を崩すことがある。
足腰が弱い子や、決まった物しか食べない子もいるよね。一般的なペット防災セットだけでは足りない場合がある。
追加したい物はこちら。
- 常用薬
- 療法食
- ペット用オムツ
- ペットシーツ
- 低いトイレ
- 移動補助ハーネス
- 滑りにくい敷物
- 防寒用品
- 保冷用品
- いつもの寝具
- 食べ慣れたフード
「避難所で何とかなるやろ」は危険やけど、全部を持つのも無理ゲーやねん。
薬と療法食、排泄用品など、命と健康に関わる物から優先しよう。環境省の備蓄例でも、療法食や薬、フードと水が最優先に挙げられているよ。
足腰が弱い犬は、抱き上げるより移動補助ハーネスの方が支えやすい場合もあるよ。普段から着け、嫌がらないか確認しておこう。▶高齢犬用の移動補助ハーネスを確認する
脱走を防ぐために事前点検する
災害時は、大きな音や揺れで、普段おとなしいペットも驚く。
キャリーの扉が開いたり、首輪やハーネスが抜けたりしたら、一瞬で見失うこともあるよ。
月に一度は点検しよう😊
- キャリーに割れや破れがないか
- 扉が最後まで閉まるか
- ファスナーが壊れていないか
- 首輪が緩すぎないか
- ハーネスから後ずさりで抜けないか
- リードの金具がさびていないか
- 迷子札の文字が消えていないか
- 電話番号が変わっていないか
猫の場合、首輪とキャリーだけでは不安な時もある。キャリーを開ける場所や手順も決めておいた方がいいと思う。
避難所の出入口や屋外では、不用意に開けない。洗濯ネットやハーネスを使う場合も、猫の性格と体調に合わそ。
迷子札は文字で連絡先が分かる物を
迷子札、QRコード付きタグ、NFCタグなど選択肢は増えている。
どれを使う場合も、見ただけで連絡方法が分かるようにする。首輪だけでなく、キャリーにも連絡先カードを付けておくとええよ。
ペットがいなくなった時は、地域の保健所や動物愛護センターだけでなく、警察や交番、動物病院にも早めに連絡する。詳しい届け出方法は、別記事でまとめるね。▶犬猫用の可愛い迷子札をAmazonで探す
飼い主に何かあった時の準備も必要
避難中に飼い主が入院したり、家へ戻れなくなったりする場合もある。ペットだけが残された時、誰へ連絡するか。誰なら一時的に預かれるかを、家族で決めておこう。この記事では詳しく触れへんけど、次の記事ではこんな内容を分けて整理する予定。
- 飼い主に何かあった時の連絡先
- ペット情報の残し方
- エンディングノートへ書く内容
- 一時的に預ける時の確認事項
- マイクロチップ情報の変更
環境省も、家族との役割分担や、複数の一時預け先を平常時から考えるよう案内しているよ。
ペットを誰に頼むか決めても、家族へ伝わらなければ動けへんよね。まずはエンディングノートへ、預け先や動物病院の連絡先を書いておく方法もあるよ。
▶エンディングノートへ書くタイミングと内容を確認する
今日決めたい人とペットの避難役割
防災用品を一気に全部そろえなくてもええ。
まず家族や支援者と、次の5つを決めてみてね。
- 誰が高齢者や障害のある人を支えるか
- 誰がペットを連れて避難するか
- 人用とペット用の荷物を誰が持つか
- ペットの薬と連絡先をどこへ置くか
- ペットが逃げた時に使う写真はあるか
決めたら、玄関から外まで実際に動いてみる。
背負えるキャリーを買っても、猫が入らなければ使えへん。ハーネスがあっても、後ずさりで抜けたら困るよね。
商品は、避難を助ける道具。
最後に命を守るのは、役割分担と練習やで。
認知症のある家族は、避難先の環境変化で混乱することもあるよ。ペットの移動だけでなく、人の持ち物や声かけも事前に考えておこう。
▶認知症のある家族の防災準備を確認する
まとめ|持ち物より先に誰がペットを連れて避難するかを決める
介護中のペット避難は、一般的な防災バッグの準備だけでは足りないよね。
キャリーを持った瞬間、介助に使える手が一本消える。その現実から考える必要があるんよ。
人を支える役は決まっているか。
ペットと一緒に避難する役は決まっているか。
防災バッグはどう分けて持つか。
夜間や一人の時はどう動くか。
キャリーへ無理なく入れられるか。
ここまで話して初めて、避難の形が見えてくる。
今日できる最初の一歩は、家族へ「災害の時、猫を連れて行くの誰にする?」と聞くこと。
そこからで十分やで。防災は、一気に完成させる物やなく、暮らしの中で少しずつ育てる物やからね🐾
ペット避難だけでなく、在宅介護の備蓄や災害時のトイレ、高齢者の避難準備もまとめているよ。家族全体の防災を見直す時に使ってね。
▶介護・防災の記事をまとめて確認する
参考・出典
環境省「ペットの災害対策」
環境省「人とペットの災害対策ガイドライン〈一般飼い主編〉」
環境省「収容動物検索情報サイト」
※避難所でのペット受け入れ方法は、自治体や施設によって違うよ。避難場所、福祉避難所、ペットの飼育場所は、住んでいる自治体の最新情報を確認してね。
※本記事は2025年5月時点で確認した情報をもとにしています。


