介護や防災の情報を集めているうちに、
「結局、何をどこにまとめておけばいいのか分からない」と感じることがありますよね。
ここでは、家族が迷わず動けるように備えるエンディングノートの考え方を整理しています。
※免責とご注意
本記事は公式情報をもとに、執筆者の経験や調査を加えてまとめています。法制度・サービス・仕様などは変更される場合があります。必ず最新の公式情報をご確認ください。
※本記事の内容は 2025年6月時点の情報をもとにまとめています。
少し前、結婚はしないと言っている娘から、
「お父さんとお母さんが亡くなったら、どうしたらいいのか分からない」
「保険とか、ちゃんと分かるようにしておいてほしい」
と、少し不安そうに言われたことがありました。
そのとき、
もし私たちが認知症などで判断できなくなったら、
この子はもっと困るのかもしれない、と感じました。
エンディングノートは「自分のための準備」ではなく、
残される人や、支える人の不安を減らすためのものなのだと、
あらためて考えるようになりました。
では、エンディングノートとは何のためのものなのでしょうか。

一般的には、
「亡くなった後のために書くもの」
「まだ元気なうちは必要ないもの」
そう思われがちです。
しかし実際には、エンディングノートは
生きている今の生活を守るためのノートです。
たとえば、
- 災害で突然、判断が必要になったとき
- 介護や医療の選択を家族が迫られたとき
- 手続きが一気に発生したとき
こうした場面では、
「正解」よりも 判断材料があるかどうか が大きな差になります。
その判断材料を、ひとつにまとめておくのがエンディングノートです。
防災と介護は、同時に考えておきたい備えです
防災と介護は、別々に考えられがちです。
しかし、現場ではこの2つは強く重なります。
- 高齢者がいる家庭
- 持病や服薬がある人
- 判断に時間がかかる状況
こうした状態で災害が起きると、
「どうするか」を決めるまでに時間がかかります。
エンディングノートに、
- 本人の考え
- 優先したいこと
- 連絡先や情報
が書いてあれば、
家族や支援者は 迷わず動けます。
つまり、エンディングノートは
防災のための情報整理ノートでもあるのです。
介護の備えとして、エンディングノートに書いておきたい項目
介護が始まると、家族は多くの判断を迫られます。
そのとき、次の情報があるだけで負担は大きく減ります。
書いておくと助かる内容
- かかりつけ医・通院先
- 服用している薬
- 持病や注意点
- 介護保険の利用状況
- 医療や介護についての希望
- 相談している支援者や窓口
すべて決めておく必要はありません。
「分かる範囲で」「今の考え」で十分です。
書いていないことより、
書いてあることの方が、必ず役に立ちます。
災害時に役立つ、エンディングノートの情報
災害時は、落ち着いて話し合う時間がありません。
だからこそ、事前のメモが大切です。
特に役立つ項目
- 緊急連絡先(優先順)
- 避難先の希望
- 在宅避難か避難所かの考え
- 持病や配慮事項
- 医療・介護が必要な状況の説明
災害時は、
「正しい判断」よりも
その人に合った判断が求められます。
エンディングノートは、
その判断を支える土台になります。
介護や災害のあとに必要になる手続きのために
介護や災害、体調の急変が起きると、
手続きは一気に増えます。
書いておくと困らない情報
- 生命保険・医療保険
- 年金
- 銀行口座
- クレジットカード
- 公的手続きの窓口
番号や金額まで書く必要はありません。
「どこにあるか」「どこに相談すればいいか」
それが分かるだけで十分です。
手続きをする人が迷わないこと。
それが一番の目的です。

エンディングノートは、ここから書けば大丈夫【チェックリスト】
全部を一度に書く必要はありません。
まずは、ここからで大丈夫です。
- 連絡先
- 医療・介護に関する情報
- 災害時の考え
- 手続きの手がかり
- 家族へのひとこと
書けるところから、少しずつ。
それが、続けられるエンディングノートです。
災害時や判断が難しい状況に備えた情報共有について、
厚生労働省がまとめている公式資料もあります。
参考資料として、必要に応じてご確認ください。
・厚生労働省
「災害時における要配慮者への支援について
(服薬・健康情報の共有)」PDFhttps://www.mhlw.go.jp/content/12300000/001075647.pdf
エンディングノートについて、よくある不安と誤解
「縁起が悪い気がする」
→ 不安を増やすためではなく、不安を減らすためのノートです。
「まだ早い気がする」
→ 元気な今だからこそ、落ち着いて書けます。
「何を書けばいいか分からない」
→ 分からないことは、空白で構いません。
エンディングノートは完成させるものではなく、
更新していくメモです。

まとめ|エンディングノートは生活を守る備え
エンディングノートは、
終活のためだけのものではありません。
- 防災の判断材料として
- 介護の支えとして
- 手続きの道しるべとして
生活の中で、家族と自分を守るための備えです。
ひとつのノートにまとめておくことで、
「もしも」のときに、迷いが減ります。
それが、エンディングノートの一番の役割です。
📌 著者の一言
災害や介護の現場では、「分からない」「聞けない」状態が一番つらいと感じます。
エンディングノートは、その不安を少し軽くする道具です。
完璧でなくていい。
書けるところから、始めてみてください。

📚出典
・内閣府 防災情報
「避難行動要支援者名簿・個別避難計画の考え方」
https://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanjo/
・福岡市「マイエンディングノート」https://www.city.fukuoka.lg.jp/fukushi/chiikihoken/health/00/04/myendingnote.html
・奥出雲町「これからノート」https://www.town.okuizumo.shimane.jp/www/contents/1648617880101/index.html
ズボラで何も考えてこなかった私が、「このままじゃダメかも」と気づいて動き始めた記録を書いています。
介護福祉士として13年働いてきましたが、自分の生活は何も整っていませんでした。
在宅で収入を得ること、後悔しないために残すこと。
失敗しながら試してきたことを、正直に残しています。
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※本記事は2025年6月時点で確認した情報をもとにしています。


