このブログは「在宅介護の暮らしを守るサイト」です。
今回は「AIを活用した食事支援」について解説します。
※免責とご注意
本記事は公式情報をもとに、執筆者の経験や調査を加えてまとめています。法制度・サービス・仕様などは変更される場合があります。必ず最新の公式情報をご確認ください。
チャット先生などの素晴らしいAIが次々と登場している中で、介護職としてふと疑問に思ったことがあります。
それは、「結局いつまでたっても人の手を使わないとダメなのか?」ということです。
なぜなら、これだけ技術が進歩しているのに、介護現場の“排泄支援”や“食事支援”などの分野はどうなっているのか、実際にはよく知られていないからです。
そこで、「今の最新の排泄事情はどうなっているの?」とAIに聞いてみました。
すると、驚くことに技術は確実に進歩していました\(^_^)/
つまり、AIが介護分野でできることは想像以上に広がっているのです。
最近、むせ込みや食べ残しが増えて不安…という相談も増えています。
とはいえ、高価な機器や難しい操作は続かない。
だからこそ、まずは身近なAIの使いどころを整理して、食べる力と安心をていねいに守っていきます。
本記事では、AIが介護の中でどのように役立つのかを、具体例を交えてわかりやすく解説します。

なぜ今「AI × 食事支援」なのか
・家族だけでの見守りは限界がある。だから補助としてAIを使う。
・AIは「判断の代わり」ではなく「観察と記録の時短」に強い。
できること/できないこと

ここは本人のチャット先生に説明をお願いしましょう。
だってAIのことは、AIがいちばん詳しいですからね(笑)

承知しました。AIが介護分野で「できること」と「できないこと」は、混同されがちですが明確に分かれています
まず、できることは「観察・記録・補助」です。
食事の様子をカメラやセンサーで捉え、むせや食事量の変化をデータ化する。
また、食事時間のリマインドや、栄養バランスの自動チェックも得意分野です。
つまり、“人の判断を助けるための下準備”がAIの強みです。
一方で、できないことは「判断・評価・診断」です。
AIは誤嚥の危険を数値で予測することはできても、“この食事形態に変更すべき”という判断は行えません。
それは医師や言語聴覚士など、人の専門的な判断が必要な領域です。
AIは万能ではありません。
しかし、正しく組み合わせれば人の力を何倍にもできる――それがAIの本当の価値です。
できること(具体例)
・食事中の様子を動画で記録→むせや食べにくい動作の傾向を把握
・食事量・時間・メニューの記録を自動化→変化にすぐ気づく
・読み上げやリマインド→食事開始や服薬タイミングの抜け防止
・買い物リスト生成→栄養バランスの偏りチェックの補助
できないこと(注意)
・医療的な診断/嚥下評価の代替は不可
・誤嚥リスクの最終判断は専門職(医師/ST/看護)へ
🧭はじめやすい手順(最小ステップ)リスクを減らす使い方(ここがポイント)
- スマホを固定して、まずは食事の様子を短時間(3〜5分)だけ動画で記録する。
- 「むせた」「飲み込みにくそう」「食べ残しが多い」など、気になった瞬間を1行メモする。
- AIメモアプリ(例:Google Keep や Notion AI)を使って、日ごとの傾向を整理する。
※Google Keepはスマホで使える無料メモアプリ。
※Notion AIは、文章や記録を自動で整理してくれるAI付きノートサービスです。 - 変化が続くときは、記録を見ながら専門職(医師・ST・管理栄養士など)に相談する。
- 経過が安定したら、家族共有クラウド(Google Drive など)に保管し、家族で一緒に確認する。
つまり、**AIを使う目的は「観察を自動化すること」ではなく、「観察を継続できるようにすること」**です。
短時間の動画とメモだけでも、AIの助けで「気づき」が早くなるのが最大の利点です。

AIって、大げさじゃなく“日常の助っ人”なんだなぁ。

正しい使い方を覚えることが、“安心して任せる第一歩”です。
🤖 実際に使われているAI・ICT支援(2025年現在)
現在、介護現場では次のような形でAIやICTが少しずつ実用化されています。
- 嚥下(えんげ)機能のモニタリング
AIカメラが食事中の頭部の動きやむせ込みを自動検知する研究が進行中です。
実際に高齢者施設や病院の一部では、誤嚥の早期発見や食事姿勢の分析に活用されています。 - 記録・ケアプラン支援
AIがバイタルデータや食事記録を自動分類し、ケアマネジャーがケアプラン作成の参考に使う事例が増えています。
厚生労働省の資料でも「AI・ICTを用いた記録・情報共有の推進」が明記されています。
→ 出典:厚生労働省 介護DX推進資料(2025年版) - 在宅介護でのAI利用
Amazon Echo(アレクサ)やGoogle Homeなどの音声AIを使って、
食事や服薬のリマインド・買い物メモ・家族への通知を行うケースも増えています。
**すぐに導入できる「小さなAI活用」**の代表例です。
🔮 近い未来の展開(もうすぐ実現すること)
AIとロボット技術の組み合わせによって、
「配膳・食事介助・咀嚼アシスト」などの動作支援が、実験レベルから徐々に現場に広がっています。

配膳は、飲食チェーン店などでもすでにたくさん導入されていますもんね。
こうして見ると、“介護現場だけの話じゃない”って実感します。
たとえば、国内外で研究が進む「AIロボットによる食事補助」は、
まだ一部の実証段階ですが、2030年前後の普及を見据えて開発が進行中です。
→ 出典:Reuters “AI robots may hold key to nursing Japan’s ageing population”(2025年2月)
とはいえ、現場導入の最大の課題はコストと安全性です。
誤作動やプライバシー問題への対応、介護者・家族の理解を得るためのガイドライン整備が今後の焦点になります。

💴 介護保険との関係(制度的な位置づけ)
2025年現在、AI機器や見守りカメラは介護保険の「福祉用具貸与」や「特定福祉用具販売」には原則含まれません。
しかし、自治体によっては「介護DX推進事業」や「在宅介護支援モデル事業」として、
AI・ICT導入を支援する補助金や実証プロジェクトが進んでいます。
つまり、今はまだ「個人導入が中心」ですが、
近い将来、介護保険制度の中で一部認定・補助される流れが強まっています。
→ 出典:厚生労働省「介護分野におけるDX推進」
🪴 現場で使うときのワンポイントアドバイス
・カメラは“必要な時だけ”使う/保存期間を決める
・画像/動画の保管は家族共有の安全なクラウド(閲覧権限は最小)
・本人/家族の同意を必ずとる(メモで残す)
・機器を導入するときは、目的を1つに絞る(例:「むせの確認だけ」など)
・AIの結果をそのまま信じず、参考データとして見る
・家族・職員間で「データを誰が見るか」「保存期間」を共有しておく
・困ったときは、地域包括支援センターに相談すると補助情報が得やすい
よくあるつまずきと対処
・録画しても見返さない → 1日1回だけ“気づき”を1行メモ
・機器設定が難しい → 家電量販店の初期設定サポートを活用
・家族間でバラバラ → 連絡ノートを1つに統一(紙/クラウドどちらでも)

AIを使うこと自体よりも、“続けられる工夫”の方がずっと大事。
最初から完璧を目指さず、1つずつ慣れていきましょう。

📝 まとめ
AIはもう「未来の話」ではなく、身近な介護を支える現実的な選択肢になりつつあります。
とはいえ、導入の目的を見失うと「ただの機械」で終わってしまう。
だからこそ、AIを使う前に“何を守りたいか”を決めることがいちばん大切です。
🌸著者の一言
介護にAIを使うことに、最初は少し冷たさを感じていました。
けれど、すべてを任せてしまうのではなく、ツールとして共に使うこと。
人間は観察や、AIでは感じ取れない細やかな気づきを持っています。
だからこそ、AIと協力し合うことで、介助する人も介護される人も、笑顔でいられる。
――そんな未来が、もうすぐそこにあるのだと思います。

📖 出典

介護福祉士として13年。防災や終活にも関心あり。
在宅ワークを目指して、パソコン奮闘中の「さっちん」です!

