介護や防災の情報を集めているうちに、
「結局、何をどこにまとめておけばいいのか分からない」と感じることがありますよね。
ここでは、家族が迷わず動けるように備えるエンディングノートの考え方を整理しています。
少し前、結婚はしないと言っている娘から、
「お父さんとお母さんが亡くなったら、どうしたらいいのか分からない」
「保険とか、ちゃんと分かるようにしておいてほしい」
と、少し不安そうに言われたことがありました。
そのとき、
もし私たちが認知症などで判断できなくなったら、
この子はもっと困るのかもしれない、と感じました。
エンディングノートは「自分のための準備」ではなく、
残される人や、支える人の不安を減らすためのものなのだと、
あらためて考えるようになりました。
エンディングノートはいつ書く?答えは「気になった今」
エンディングノートは、何歳から書くという決まりはないよ。元気で、自分の考えを言葉にできる今が、いちばん書きやすい時やねん。
「まだ早いんちゃう?」と思うよねぇ。けど、入院や介護は年齢順に来てくれへんし、災害もこちらの予定表を見てくれへん。
厚生労働省も、医療やケアの希望は元気なうちから考え、家族などと繰り返し話すことを大切にしているよ。書いた内容は決定書ではなく、もしもの時に話し合うための材料やね。
エンディングノートにも、書きやすさや内容に違いがあるよ。どれを選べばいいか迷う人は、こちらを見てみてね。
こんな時が書き始める合図

次の中に思い当たることがあれば、書き始める良いタイミングやで。
- 家族から保険や口座を聞かれた
- 入院や手術を経験した
- 親の介護や相続で困った
- 持病や飲む薬が増えた
- 退職や引っ越しを迎えた
- スマホの契約が増えてきた
- 防災用品を見直した
- 一人暮らしに不安を感じた
一つでも「これ、ウチや」と思ったら、開始ベルが鳴ってるかもしれん(笑)全部を調べてからではなく、分かる所から始めたら大丈夫やで。
最初の5分は、この5つだけ書こう
エンディングノートを最初から全部埋めようとすると、だいたい途中で脳内が閉店するよね。まずは、もしもの時に家族がすぐ使う情報だけでええと思う。
① 緊急時に連絡してほしい人
名前と電話番号を書いとこ。連絡する順番も付けておくと、家族や支援者が迷いにくいよね。
② かかりつけ医と飲んでいる薬
病院名と電話番号、薬の名前を書いておこう。お薬手帳の保管場所だけでも、大事な手がかりになるで。
③ 保険や通帳の保管場所
最初から番号や金額まで書かなくて大丈夫。「保険の書類は寝室の引き出し」くらいでも助かるよ。
④ スマホやネットの利用状況
使っている携帯会社やメール、写真の保存先を書こう。パスワードそのものではなく、確認方法や保管場所を残す形でもええね。
⑤ 家族へ伝えたいひとこと
「延命治療は家族と相談してほしい」など、今の考えを書いておこう。気持ちは変わってもええし、あとから何度でも直せるよ。
仙台市のエンディングノートでも、全部の項目を埋める必要はなく、書きやすい所から始めるよう案内されているよ。
エンディングノートは何のために書く?
エンディングノートは、亡くなった後だけに使うノートではないよ。入院や介護、災害などで本人が説明できない時にも役立つんよ。
家族が困るのは、知らないことを急に決めなければならない時やねん。
「どこの病院に通ってる?」
「薬は何を飲んでる?」
「保険の書類はどこ?」
「スマホの写真は残せる?」
こうした情報が一か所にあれば、探す時間と家族の負担を減らせる。エンディングノートは、自分の希望を書くノートであり、家族へ渡す暮らしの説明書でもあるんよ。
エンディングノートに書いておきたい7項目
市販のエンディングノートは項目が多く、開いただけで「本日の作業、終了」となりがち(笑)まずは、次の7つに分けると整理しやすいよ。
1.自分の基本情報と連絡先
住所や生年月日、緊急連絡先を書いておこう。親族や友人の連絡先は、本人にしか分からないことも多いんよ。
書いておきたい内容
- 氏名と生年月日
- 住所と本籍地
- 緊急連絡先
- 親族や親しい人
- 勤務先や所属先
- ペットをお願いしたい人
本籍地が分からなければ、空白でも大丈夫。分からない所を調べる旅まで始めると、ノートが一生完成せえへん(笑)
2.医療と介護の情報
急な入院や災害では、持病や薬の情報がとても大切になるよ。内容が変わりやすいので、書いた日も一緒に残そう。
書いておきたい内容
- かかりつけ医
- 通院している病院
- 持病やアレルギー
- 飲んでいる薬
- お薬手帳の保管場所
- 介護保険証の保管場所
- 担当ケアマネジャー
- 利用している介護サービス
- 医療や介護についての希望
医療やケアの希望は、ノートへ書いたら終わりではないよ。体調や気持ちが変われば書き直し、家族や医療・介護の人とも話しておくことが大切やね。
3.防災と避難の情報
災害時は、ゆっくり相談している時間がないこともあるよ。持病や歩行状態、必要な介助をまとめておくと、家族や支援者へ伝えやすくなる。
書いておきたい内容
- 避難する予定の場所
- 家族との集合場所
- 緊急連絡先
- 一人で避難できるか
- 歩行や移動で必要な介助
- 持ち出したい薬や医療用品
- 補聴器や眼鏡の保管場所
- ペットの避難方法
- 自宅で使っている医療機器
「避難所へ行く」と決めつけず、体調や地域の状況に合わせて考えよう。防災用の情報は、エンディングノートとは別にコピーして、防災バッグへ入れておくのも分かりやすいよ。
4.お金と手続きの手がかり
亡くなった後や判断が難しくなった時は、手続きが一気に増えるよ。家族が探せるように、契約先と書類の場所を残しておこう。
書いておきたい内容
- 利用している銀行
- 生命保険や医療保険
- 年金の種類
- クレジットカード
- 電気やガスなどの契約先
- 家賃や住宅ローン
- 不動産や車
- 借入れや保証
- 大事な書類の保管場所
- 相談している専門家
口座番号やカード番号まで書くかは、ノートの保管方法を見て決めよう。「○○銀行を利用」「通帳は金庫」だけでも、家族には大きな手がかりになるで。
借金や保証人になっている契約も、書ける範囲で残しておこう。言いにくい情報ほど、あとで家族が見つけにくいんよ。
5.スマホとデジタル情報
今は通帳や保険だけでなく、スマホの中にも大事な情報が入っているよ。写真や連絡先、ネット契約が見つからず、家族が迷子になることも想像しませんか?
書いておきたい内容
- 携帯電話会社
- スマホの契約者名
- 利用しているメール
- GoogleやAppleのアカウント
- 写真の保存先
- 有料の動画や音楽サービス
- ネット通販や電子マネー
- SNSやブログ
- 解約してほしいサービス
- 残してほしい写真やデータ
パスワードや暗証番号を、誰でも見られるノートへ全部まとめるのは危ないよ。利用サービス名と確認方法を書き、重要な情報は別の安全な場所で管理しよう。
IPAも、パスワードをスマホやパソコン内の普通のファイルへ書かず、適切に保管したノートやパスワード管理機能を使うよう案内しているよ。
6.葬儀や亡くなった後の希望
葬儀やお墓の希望は、細かく決めなくても大丈夫。「家族に任せる」と書くことも、立派な意思表示やよ。
書いておきたい内容
- 葬儀についての希望
- 宗教や菩提寺
- お墓や納骨先
- 連絡してほしい人
- 遺影に使ってほしい写真
- 臓器提供などの意思
- ペットをお願いしたい人
- 遺品の扱い
希望を書いても、費用や状況によって、そのまま実現できない場合もあるよ。「絶対この通りに」ではなく、家族が判断する時の目印として残しておこう。
7.思い出と家族へのメッセージ
手続き情報だけで埋めると、ノートが役所の分厚い冊子みたいになるよね。好きな物や思い出も書くと、その人らしい一冊になるで。
書いておきたい内容
- 好きな食べ物や音楽
- 大切にしている物
- 家族との思い出
- 行ってみたい場所
- これからやりたいこと
- 家族への感謝
- 残してほしい写真
- 処分してよい物
昔の写真を一枚貼り、思い出を書くだけでもええよ。情報整理だけでなく、自分の人生を振り返るきっかけにもなるんよ。
エンディングノートと遺言書は別のもの
エンディングノートと遺言書は、役割が違うよ。ここ、名前が重たそうで全部同じ箱に入りがちやねん。
| 比べる項目 | エンディングノート | 遺言書 |
|---|---|---|
| 主な役割 | 希望や情報を伝える | 財産の分け方などを残す |
| 書き方 | 自由 | 法律に沿った形式が必要 |
| 書き直し | 気軽にできる | 決められた方法で作り直す |
| 法的効力 | 基本的にない | 条件を満たせばある |
エンディングノートに「家は長女へ」と書いても、それだけで相続が決まるわけではないよ。財産の分け方に法的な効力を持たせたい場合は、遺言書の準備が必要になる。
この違いは、ここに図解が欲しいよね。ノートと遺言書を左右に並べると、読者も一発で分かるで。
書けない項目は空白で大丈夫
エンディングノートは、試験の答案用紙ではないよ。空白があっても、赤ペン先生は飛んでこーへん(笑)
今は決められないこともあるし、家族と話してから書きたい内容もあるよね。「まだ分からない」「家族と相談」と書くだけでも十分やで。
迷ったページは飛ばし、書きやすい所から進めよう。完成させることより、今ある情報を少し残す方が大切なんよ。
書いた日と見直した日を残そう
医療や介護、契約しているサービスは変わるよ。古い情報と新しい情報が混ざると、家族がどちらを信じるか分からなくなる。
各ページに「記入日」や「確認日」を書いておこう。誕生日や防災用品を見直す日に、ノートも一緒に確認すると忘れにくいで。
見直したいタイミング
- 引っ越した時
- 入院や手術をした時
- 薬が変わった時
- 介護サービスを始めた時
- 保険を見直した時
- スマホを買い替えた時
- 家族構成が変わった時
- 気持ちや希望が変わった時
一度書いた希望を変えても大丈夫。むしろ、今の気持ちに合わせて更新するノートなの。
ノートの保管場所は家族へ伝えよう

ノートを完璧に書いても、誰にも見つけてもらえなければ、幻の攻略本になってしまうよ。信頼できる人には、ノートの存在と保管場所を伝えておこう。
ただし、玄関の棚など誰でも見られる場所は避けた方が良いと思う。個人情報が多いため、家族が必要な時に探せて、普段は安全に保管できる場所を選ぼう。
仙台市や福岡市のノートでも、個人情報の管理に注意し、信頼できる人へノートの存在を伝えるよう案内されているよ。
家族へ伝えておくこと
- ノートを作ったこと
- 保管している場所
- 鍵がある場合の確認方法
- 最新の見直し日
- 別に保管している情報の有無
暗証番号やパスワードを別に保管している場合は、「別紙がある」とだけ書く方法もあるので参考に。
エンディングノートを書いておくと、亡くなった後の手続きでも家族が迷いにくくなるよ。実際にどんな手続きが必要かは、こちらで流れを確認してな。
普通のノートと専用ノート、どちらがいい?
エンディングノートは、専用品でなくても作れるよ。大学ノートやファイル、自治体が公開している無料のノートでも大丈夫やで。
普通のノートが向いている人
- 必要な項目だけ書きたい
- 自由にページを増やしたい
- 家にある物ですぐ始めたい
- 自分の言葉で残したい
自由度は高いけど、何を書くか迷いやすいのが弱点やね。「さあ自由にどうぞ」と言われると、急に何も浮かばん現象あるよねぇ。迷った場合は、このページ参考にしてみてね。
市販の専用ノートが向いている人
- 書く項目を考えるのが大変
- 質問に答える形で進めたい
- 家族が見やすい形にしたい
- 葬儀や相続もまとめたい
項目が多すぎるノートは、見るだけでHPを持っていかれることもある。文字の大きさや書く量を確認して、自分が続けられそうな物を選ぼう。
何から書けばいいか迷う人は、最初から項目がまとまった専用ノートを使うとラクやで。書きやすそうなエンディングノートを見てみる👇
自治体の無料ノートも確認しよう
自治体によっては、無料配布やPDF公開をしている場合があるよ。内容は地域で違うけど、まず試しに書きたい人には使いやすい選択肢やね。
「住んでいる市区町村名+エンディングノート」で検索してみたら、役所や地域包括支援センターで案内している場合もあるよ。
親に書いてほしい時は、どう伝える?
親へいきなり「エンディングノート書いといて」と言うと、内容より先に言葉の重さがドーンと来るよね。受け取り方によっては、「早よ片付けろ言うてんのか」と警戒されることもある。親との関係崩したくないし、ここ難しいよね。
まずは、自分のノートを作る所から始めると話しやすいよ。
最近、保険やスマホの契約を整理してるんよ。
ウチの情報も分かるように書いとくわ。
お父さんの病院や薬も、今度一緒に確認させてな。
親だけに準備を求めず、家族みんなで作る形にすると重たくなりにくいよ。全部を一日で聞き出そうとせず、病院や保険など必要な所から少しずつ確認しよう。
▶介護記録や書類の名前で迷う人は、介護ファイル名メーカーも使ってみてね。
よくある疑問
まだ若いけど書いてもいい?
もちろん大丈夫やで。事故や急病だけでなく、スマホや保険の情報整理にも使えるので、年齢に関係なく役立つよ。
一人暮らしでも必要?
一人暮らしの人こそ、緊急連絡先や医療情報をまとめておくと安心やね。家族がいない場合は、信頼できる人や支援者へノートの存在を伝えておこう。
高齢者なら、地域包括支援センターへ相談できるよ。相続や契約など専門的な内容は、司法書士や行政書士などへ確認してな。
鉛筆で書いてもいい?
書き直しやすいので、鉛筆でも大丈夫やよ。消した跡が気になる場合は、二重線を引いて日付を書いておくと分かりやすい。
家族に全部見られたくない
全部を一冊にまとめなくても大丈夫。家族がすぐ使う情報と、亡くなった後に見てほしい情報を分ける方法もあるよ。
書いた希望は必ずかなう?
エンディングノートには、基本的に法的な効力はない。医療や介護の希望も、当日の体調や状況を見ながら、家族や専門職が話し合うための材料になる。
まとめ|元気な今に一項目だけ書いてみよう
エンディングノートを書く時期は、年齢で決めなくて大丈夫。気になった今に、書ける所から始めたらええよ。
最初は、緊急連絡先とかかりつけ医だけでも十分やね。完璧な一冊を作るより、一つでも家族が使える情報を残す方が役に立つ。
エンディングノートは、人生の終わりだけを見るノートではないよ。今の暮らしを整理し、自分の希望を家族へ渡すためのノートやで。
今日ひと項目書いたら、もう一歩進んでる。表紙だけ買って満足する「ノート所有者」で終わらんように、最初のページをそっと開いてみよ(笑)
▶ 家族が亡くなった時の手続きを確認する
▶ デジタル遺品の整理方法を見る

出典
📚出典
・内閣府 防災情報
「避難行動要支援者名簿・個別避難計画の考え方」
https://www.bousai.go.jp/taisaku/hinanjo/
・福岡市「マイエンディングノート」https://www.city.fukuoka.lg.jp/fukushi/chiikihoken/health/00/04/myendingnote.html
・奥出雲町「これからノート」https://www.town.okuizumo.shimane.jp/www/contents/1648617880101/index.html
※この記事は、2026年7月に公式情報を確認して整理し直しています。制度や自治体の配布状況は変わる場合があるため、利用前に最新情報を確認してね。
※本記事は2025年6月時点で確認した情報をもとにしています。


