ペットとの別れは、家族との別れと同じくらい、いや、それ以上につらいものかもしれません。
いつもそばにいてくれた存在が、ある日突然いなくなる──その喪失感に、言葉が追いつかないこともあるでしょう。
この記事では、**防災・介護に関わるあなたにこそ考えてほしい「ペットの備えと感謝のかたち」**について、やさしくご紹介します。
ペットとの別れは「家族とのお別れ」
動物たちは、私たちが思っている以上に“家族の一員”です。
毎日の散歩やごはん、ふとした目線のやりとり…そのすべてが、かけがえのない時間でした。
亡くなったときの喪失感は、人との別れと変わらないほど深く、心に残ります。
ペット葬儀の種類と費用目安

最近は、ペットの葬儀を人間と同じように丁寧に行う人も増えています。主な種類と費用の目安は以下の通りです。
葬儀の種類 | 内容 | 費用の目安 |
---|---|---|
個別火葬(立会いあり) | 飼い主が立ち会い、遺骨を持ち帰れる | 約2〜6万円 |
個別火葬(立会いなし) | 施設に任せて個別に火葬 | 約1.5〜4万円 |
合同火葬 | 他のペットと一緒に火葬、遺骨は戻らない | 約1〜2万円 |
訪問火葬 | 専門業者が自宅に来て火葬車で対応 | 約2〜5万円 |
※料金は地域や体重によって変動します。あくまで目安としてご覧ください。
事前に考えておきたいこと
- 自分が入院・介護になったとき、ペットは誰が世話をする?
- ペットが先に亡くなったら、どう送りたい?
- お墓をどうしたい?一緒に納骨?個別で?
エンディングノートにも“ペットのこと”を書く時代へ

高齢化や防災への意識が高まる中で、**「自分に何かあったとき、ペットはどうなるのか」**という問いが現実味を帯びてきました。
その答えの一つが、エンディングノートにペットの情報を書くことです。
書いておきたい内容例:
- ペットの名前・種類・年齢・性格
- ごはんの好みや健康状態
- 動物病院の情報
- 預けたい人や施設
- 万が一のときの希望(火葬・供養など)
大切な存在だからこそ、「備えること」=「守ること」。
あなたのありがとうの気持ちが、ノートに書かれているだけで、もしものときに助けられるペットの命もあります。
ありがとうの気持ちをどう伝える?

「最後にちゃんとありがとうって伝えられたかな…」
そんな気持ちがふと湧いてくるかもしれません。
でも、ペットたちはきっと、言葉がなくてもあなたの気持ちを感じ取っています。
優しく撫でた手、名前を呼ぶ声、涙――そのすべてが、“ありがとう”だったのです。
ペットロスに向き合うためにできること
- 写真や動画を整理する
- 思い出のアルバムを作る
- 手紙を書く
- 一緒に過ごした場所へ散歩に出る
- ペットの遺品を大切に保管する
これらの行動は、気持ちを整理する助けになります。
無理に忘れようとせず、“ありがとう”を伝える時間として過ごしてみてください。
まとめ:あなたの“ありがとう”は、ちゃんと届いています
どんな形であれ、あなたの「ありがとう」は、ペットに届いています。
そして、あなたの心の中にも、きっとペットはずっと生き続けています。
涙があふれてもいいんです。
大切な家族への想いを、どうかそのまま大事にしてください。
🌸著者の一言
私は以前、猫ちゃんがいるグループホームで働いていたことがあります。
何棟かあって、それぞれの棟に猫ちゃんが一匹ずつ一緒に暮らしていました。どの子も人間と同じように、性格や個性がそれぞれ違っていて、
その個性とともに、家族として大事にされている存在でした。そんな大切な存在を見送るときは、きっとわが子を見送るような
深い悲しさがあるのだろうなと想像します。
👉 「あのとき書いておけばよかった…」
そんな後悔をしないために、ペットの世話や思い出を
エンディングノートにまとめてみませんか?

介護福祉士として13年。防災や終活にも関心あり。
在宅ワークを目指して、パソコン奮闘中の「さっちん」です!